♯空き家に光を

里山連合が整備した通称のだっぽりを指さして松本さんは言う。のだっぽり周辺は、竹と雑木で線路があるのかさえわからない状態だったそう。伸びた草を刈り、余分な雑木や竹を伐って、そこに菜の花の種を蒔いた。

「田んぼやらなくなった人が杉だとか檜だとかを植える。大きくなったら建築材にして売れるからって。でも切って製材するのに手間かかっちゃうし、安い外材が入ってきたから結局植えっぱなしになっちゃった。それが今山を暗くしている。今ある杉やヒノキなんてほとんど人が植えて放ったらかしになってるものなんだから。」

ここも田んぼだった、あそこも田んぼだった、今じゃ面影もないようなところを指さしながら松本さんは続ける。

「ここはすごかったんだから、竹とかなんだかよくわからない雑木が線路に覆いかぶさるようになってて。列車も全然見えなかった。それをみんなできれいにした。中に線路があるなんて知らなかったって言われたよ。」

まるで自分の家の庭のことのようにうれしそうに話す松本さんの姿が印象的でした。